たーです。もうすぐクリスマスですね。みんな三度の飯より飛び出す絵本が好きだと思いますので、今日は私の飛び出す絵本コレクションをご紹介。

娘が生まれる前、「子供が生まれたら毎年クリスマスに飛び出す絵本をあげよう」と夢想しておりまして、その野望どおりこれまでに4冊の飛び出す絵本を贈りました。娘は今10歳なのに、なんで4冊ぽっちなのかというと忘れてたからです。

 

1冊目は、『雪の結晶』。

文:ジェニファー・プレストン・シュシュコフ

絵と仕掛け:エフゲニア・イエリヤツカヤ

訳者:柴田 里芽

発行:グラフィック社

飛び出し:7とびだし

いいですよね~。表紙からしてステキさ満載です。「とびだすポップアップ絵本」ですって。「とびださないポップアップ絵本」がどんなのか気になるところですが置いといて、ページをくるといろんな形の雪の結晶がいろんなふうに飛び出しまして、めくるめく幻想の世界に私をいざないます。Amazonで実際に飛び出してる写真を見ることができます。でも、お求めはぜひ実店舗で。

 

 

2冊目は、『不思議の国のアリス』。

原作:ルイス・キャロル

絵と仕掛け:ロバート・サブダ

訳者:わく はじめ

発行:大日本絵画

飛び出し:24とびだし

 

子供がふだん読んでるいろんな本を追っかけて私も読んでるんですが、超久しぶりに読み返すと『不思議の国のアリス』ってこんな話だったんだ~っと再発見があり、なかなか楽しいです。自分の思い込みとかにも気付いたりとかしてね。「力が欲しいか? 力が欲しいのなら…くれてやる!!」って言わないんだ~とかね。それ『鏡の国のアリス』か。

 

ロバート・サブダさんは飛び出す絵本界では有名ですよね。重鎮。大御所。長老。と思ったら昭和40年生まれだそうで、まだまだお若い。今年も新刊を出されているようで全然現役。

 

この本も1ページ目から見事な飛び出しっぷりです。どわーんっていう感じ。2ページ目は、にょきーっていう感じ。ちっちゃくて芸の細かいのから「この本からこれ出るかー!」っていうのまで全編とおして飽きない。

 

見事すぎてお部屋のインテリアとしてもお勧めです。こんな感じ

すごくない?

 

 

3冊目は『オズの魔法使い』

原作:ルイス・キャロル

絵と仕掛け:ロバート・サブダ

訳者:わく はじめ

発行:大日本絵画

飛び出し:30とびだし

 

はい、出た。またロバート・サブダさん。「オズの魔法使い」オリジナル版刊行100年を記念して発行された珠玉の逸品。皆さん、オズの魔法使いの最後、ドロシーはどうやって家に帰るか覚えてます? オズが帰してくれるんじゃないんですよね。夢オチでもない。わかります? わかった方は大晦日までに狼煙でお知らせください。

 

本書も、のっけからビックリ仰天です。表紙をめくると、竜巻がくるくるーって飛び出すんですよ。想像つきます? つきませんよね。くるくるーですからね。その上、気球も出てくるんですよ。球だぜ? 本から球体が出てくるんだぜ? ワイルドだ(自粛)。まあ買ってください。

 

こちらもインテリアとして、どんなお部屋にもマッチ。お部屋の写真はこんな感じ

飛び出す絵本を飾ったお部屋。ただし、部屋が散らかり放題なのでトリミングしちゃいました。このページ、物語の中と同じようにメガネ付きなんですよ~。

 

 

最後は、『ハリー・ポッター』。

文:ルーシー・キー

絵:アンドリュー・ウィリアムソン

作:ブルース・フォスター

訳:石川結人

発行:ヴィレッジブックス

飛び出し:15とびだし

 

ハリー・ポッター好きには垂涎の一冊。主に映画の「賢者の石」から「炎のゴブレット」が舞台で、物語の絵本というよりハリー・ポッターの世界や名場面を飛び出す絵本にした感じ。いいですよね~、ハリーポッター。好きです。親子で最新刊の『呪いの子』まで読みましたよ。『呪いの子』オリジナルキャストで映画化されないかな~。ジブリの映画とハリーポッターは子供が生まれるまで見まいと思ってとっておいたんですよね~。でも、初めてトトロを一緒に見たとき、「これ、この前お友達のおうちで見た」って言われて、ショックのあまり「メイのバカッッ!もう知らない!」ってなったがやむをえまい。

 

こちらも飾ってみたお部屋はこんな感じ。

絵本とは思えない。小屋どうなってんだ??ってなりますよね。どうですか最先端の飛び出す絵本。もう大人向けと言っても過言ではない。映画の中にいるみたいな気分。物語の世界にどっぷりつかれて、妄想が無限に広がります。うしろにうっすらと写っているのは給食の献立表です。学校の1日のクライマックスが給食。

 

ほんといいですよね~、飛び出す絵本。大好き。子供と一緒に楽しめるし、子供がページをめくるたびに「わあ」って言うのがまた楽しい。もちろん、ひとりでも楽しめる。次をめくると何が出てくるのかな~っていうワクワク感がいいです。予測不能だけど必ず楽しい何かが出てくる感じといいましょうか。同じ理由で、小さい頃から忍者屋敷とかオリエンテーリングも好きでした。長らく行ってない。

 

電子書籍が着実に身近になりつつありますよね。うちの子も、チャレンジに付属してるデジタル図書館みたいなの読んでます。将来、紙の本はレコード盤みたいな存在になっちゃうんじゃないかと思ったりもしますが、そのときが来ても、飛び出す絵本がなくなることはないですよね、きっと。遠い未来でも、飛び出す絵本は手にする人のハートをつかみ、ドキドキワクワクを与えてくれる。僕たちも、いつまでも翻訳界の飛び出す絵本でありたいものです。うまい。