唐突ですが、川津はコーヒーが好きです。しかし飲めません。飲めないのにコーヒー好きとはこれいかに。でも、「コーヒー好きなのに飲めなくて悲しい」という方々は割といらっしゃると思うんですよね。

なぜなら、コーヒーを飲むと生活リズムが大幅に狂うからです。カフェインレスでもダメ。あの、神経のどうでもいい端っこだけが研ぎ澄まされていく感じは一体なんなんでしょう。頭がはっきりするとか、眠気が覚めるとかではないんです。どちらかというとボーっとした状態です。それなのに、至極どうでもいい思いつきとか、空想とか、遠くの音とかに意識が集中しがちになります。そっちに神経を研ぎ澄ませるな。こっち! デスク!

一般的には頭がシャッキリするとか聞くのですが、そういう効能をどうも発揮してくれません。相性が悪いんですね。誠に遺憾であります。

香りは大好きで、24時間嗅いでてもいいくらいです。なので、街中で香ってきたりしようものなら、ついつい、足を向けてしまうんですよね。喫茶店とか、コーヒー専門店とか。そして、足を向けた以上は購入します。飲みます。半分くらい飲んだ時点で、あっちょっとこれ以上は体が受け付けないかもなという予感がかすかにします。しかし勿体ないので気のせいにして全部飲みます。その日は気が散って散って破滅します。

そしてくたびれて「ああ今日はいまいちだったなぁ」と反省しながら帰りの電車に揺られていると、急にどんどん目が冴えてきます。「まあいいよ! 明日から頑張れば!」とポジティブになります(多分コーヒーの効果)。やけに動き回りたくなり、ちょっと気合いを入れて買い物して自炊したりします。その時点でもう22時です。食べて片づけをします。23時です。

まだまだ元気なので、寝る準備をしてからも、本だの漫画だのを手にうだうだします。深夜も過ぎていい加減に寝ようとしますが、どうしても眠れないので、常夜灯を点けて部屋をうろうろします。深夜1時半を過ぎたあたりで、なんでこんなに眠れないんだっけと不審に思い、ああそうだ今日はコーヒーを飲んだんだと思い出します。

日中の自分を恨みながら、それでも眠れないのでラジオを付けます(声が好みのパーソナリティの人が多いので、よくNack5に合わせます)。そして、まったく文脈のわからないお便り紹介などを聞きます。気づくと目覚ましが鳴ります。普段よりやたら眠いことに気づきます。何でこんなに眠いんだっけ、ああそうだ昨日コーヒー飲んで寝られなかったんだと思い出します。こうして、昨日の自分を恨みながら、慌てて家を飛び出るということが一時期ありました。

上記はあくまで最悪のパターンであり、「必ず」こうなっていたわけではないことを念のため述べておきますが、それにしても何度かは繰り返しましたね。コーヒーのせいだと気づいていなかった学生時代からきっちり数えれば、数十回はやらかしてるんじゃないでしょうか。

薄々、「夜中にハイになるのってコーヒーのせいなんじゃない?」と気付いてから、カフェインレスを試してみたり、飲む時間帯を調整したり、半量以下に控えたりしてみたのですが、何をどうやっても、夜に無駄に元気になるパターンを崩せません。最近ではコーヒーそのものを避けるようになりました。本当に悲しい発見です。

それにしてもコーヒーの力ってすごいですね。効き過ぎ。さすが嗜好品として何百年もの歴史を誇っているだけあります。いっそのことコーヒーの香りだけ嗅げるように、サシェでも作るかと血迷いかけたこともあったのですが、四六時中匂いを嗅いでいたらどうせまた飲みたくなるに決まっています。やめなさい。

そして私は紅茶党になりました。