こんにちは、社長のハリーです。翻訳祭も終わり、あっという間に12月に。寒い日が続いています。寒いと言えば。

 

C・S・ルイスの「ナルニア国物語」。全7巻のうち、特に有名なのが第2巻『ライオンと魔女』です。映画にもなったので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。作中で、主人公のひとり、エドマンドが悪い魔女に唆され虜になるお菓子と言えば、プリンです。食べれば食べるほどもっと食べたくなる恐ろしいプリン。兄弟を裏切ってまで食べたくなるプリン。子供心に、その背徳の味を味わってみたくなったものです。しかし訳者後書きによると、原文でエドマンドが貪り食うのはプリンではなく、「Turkish Delight(ターキッシュ・デライト)」というトルコの砂糖菓子だそうです。日本の子供たちに馴染みのないお菓子だから、訳者が仕方なくプディングと訳したのですね。確かに、雪と氷に閉ざされた寒い寒い魔女の城で冷たいプリンを貪り食ったりはしませんよね。この季節になるとこの話を思い出します。(寒さと絡めて、ちょっと翻訳会社のブログっぽい記事にしてみゲフンゲフン)