こんにちは。ブログ初投稿のぽんと申します。

このたび会社から長―いお休みをいただいて、妻と娘(小一)の3人で初の欧州旅行(ドイツ、オーストリア)に行って参りましたので、拙文ながら道中記を投稿させていただこうと思います。

1回分の投稿で収まる程度の分量にまとめようと思ったのですが執筆者の編集能力に深刻な問題があり、2回に分けて投稿させていただければと思います。

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1日目、まずは羽田から最初の滞在地であるミュンヘンまで、軽く12時間のフライト…。家族全員これほど長時間、飛行機に乗るのが初めてなので、出発前はどうなることかと心配しましたが、全員それほど退屈も難儀もすることなく、午後4時頃(日本時間の深夜0時頃)、定刻どおりにすんなりミュンヘンへと到着しました。

入国手続き等を済ませてゲートを出ると、ミュンヘンに住む妻の兄弟子(妻の指導教授H先生の昔の教え子)であるMさん(フランクフルト出身、Computational Linguistics博士号を取得した後、現在はIT企業に勤務)とVさん(スペイン出身、現在は同じくミュンヘンのIT企業に勤務)が空港まで迎えに来てくださいました。出発前に「こちらは毎日マイナス1~2度の世界だから十分に防寒対策をしてくるように」とMさんからメールで忠告をいただいていたのですが、「どうせ、こっちの寒さを甘く考えて来るんだろうな…」と心配されていたらしく(はい、ご明察です…)、さっそくMさん、Vさんからそれぞれ一組ずつ毛糸の手袋をプレゼントしていただきました…(欧州滞在中、この手袋が大活躍しました。本当にありがたいプレゼントでした!)。

 

空港から一歩外に出た途端、すでに小雪まじりの寒風が吹きすさんでいます…。震え上がる私たちを横目に、娘は今年初めて見る雪に大はしゃぎ…。「雪合戦できるかな? 今日、大きい雪だるま作ろう!」と、すでにやる気満々です…。丸1日近くかかった往路を思い出しながら、今晩は宿に着いた後いつになったら眠れることやら、とさっそく空恐ろしくなるのでした…(笑)

空港から市街までは電車で20分ほどですが、切符の買い方からホームの案内に至るまで、掲示が何とすべてドイツ語!(当たり前ですが…) お二人に案内していただかなければ、そのまま空港で何時間も右往左往していたに違いありません。

 

電車に乗るときも、改札口というものがどの駅にもないことに驚きました。 一応、切符に乗車日をスタンプする機械は設置されているのですが、誰も降りるときに切符をチェックしていないのです。電車の中でたまに検札があるのかもしれませんが、何たる性善説の国なんだろうと、軽いカルチャーショックを覚えました。

 

市電から降りて地下鉄2本を乗り継ぎ、ようやくAirBnbで予約したアパートメントに到着。ホストさんから「入り口前の街路樹にゴツいチェーンでくくり付けられたダイヤル式のミニ金庫があるので、その中に部屋の鍵を入れておきます」と事前に連絡を受けていたので、そのこと自体には戸惑わなかったのですが、金庫は見つかったものの肝心のダイヤルが見つからない…。寒い中、Mさん、Vさんにも手伝っていただいて、ようやくダイヤルがスライド式の蓋の中に隠されていることを発見し、鍵をどうにか入手できました(Mさん、Vさんは、親切にも空港から宿泊先までずーっと送ってきてくださっていました)。

 

これから3日間お世話になる部屋に入るとかなり広々としていて清潔感もあり、ホッとしたところで、再びMさん、Vさんと近くのレストランへ。遅い夕食にしてはかなりボリューミーなハンバーガーを皆で頬張りました(ついでに、念願の本場ドイツ産ビールにも舌鼓でウフフでした)。

お腹もいっぱいになり、ほろ酔い加減になったところでアパートに戻り、Mさん、Vさんと別れ、さっそくシャワーを、と思ったら、なぜかお湯が出ません…。ホストさんにメールすると、「すぐに技術者をそちらに送ります」と返信がありました。そして30分後、技術者の方がやってきて、無事シャワーからお湯が出るようになりました。かなり遅い時間だったのに、こんなにスムーズに対応してくれたことに少なからず感動を覚えました。シャワーを浴びてほっとした後、部屋にあるプロジェクターや洗濯機など、ひとしきり設備をいじり回し、家族全員満足したところで就寝。思えば、行きの飛行機でぐっすり眠れた時間は合わせて2~3時間くらいしかありませんでしたし、現地時間はまだ午後10時前後とはいえ、日本時間では明け方4時頃…。早くも疲れと時差で、家族全員妙な感覚に襲われ始めます…。

 

さあ、朝までぐっすり寝るぞ! と思ったのも束の間、さっそく時差ぼけモード全開の娘に明け方4時ごろ叩き起こされる事態に…(涙)。まだ外は真っ暗だというのに、ど早朝から雪合戦と雪だるま作りを1時間近く続けることとなりました…。

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2日目、Mさんたちに教えてもらったように、近くの地下鉄駅に行って2日分の団体チケットを€29で購入(2日間、家族3人ミュンヘン市内の地下鉄・私鉄乗り放題のチケットです)。そして、路線図を何度も確認しながら恐る恐る地下鉄を乗り継いで街の中心地へ出ました。お目当てはクリスマスマーケット。

 

 

  

 

ヨーロッパの街では12月になるとあちこちで日本の縁日よろしく、町中に出店がたくさん出て、多くの人出で賑わうとのことです。初めて目にしたクリスマスマーケットの雰囲気を言葉で言い表すのは難しく、思わず口をついて出た言葉は「何か外国に来たみたいだな…」でした(何たる表現力、想像力の欠如)。

 

見るものすべてが新鮮で、ぐるぐると出店を見て回っていると、いつの間に夕方に。お仕事を終えたMさん、Vさんたちがまた声をかけてくださって、夕食をご一緒することになりました。この日は本場ドイツ料理のお店に連れて行っていただき、ドイツならではの料理「ザワークラウト」(キャベツの漬け物?)をはじめ、今まで食べたことがない料理を堪能しました(ザワークラウトは正直、かなり酸っぱかったです…。Mさんによると、この料理はドイツ人にとっての納豆とも言える、ソウルフードらしいです)。

 

食後、もう自分たちで地下鉄の乗り方もわかったから大丈夫です、と言っても、Mさん、Vさんたちは、「いや、そんなに遠回りじゃないから」と言って、わざわざ私たちをまた宿まで送りってくださいました。「おもてなし」の精神は何も日本だけがあえて自慢するようなものではないようです。

 

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3日目、ミュンヘンから少し足を伸ばして、電車で2時間ほどのところにあるノイシュヴァンシュタイン(新白鳥城)というところへ行くことにしました。

 

地下鉄でミュンヘン中央駅まで行き、外国人向けのツアーに申し込んで、電車の発車時刻まで小一時間待機。集合場所にやってきたのはミュンヘン在住16年、アメリカ出身の女性ガイドさんでした。お城の歴史や注意事項を英語で説明していただいた後、電車に乗り込み現地へ。

フュッセン駅に着いてからさらにバスへ乗り継ぎ、山の麓から徒歩で小一時間坂を登り、ようやくお城に到着。中に入ると、テレビのリモコンのような機械を手渡されます。耳に当てると各国語で城内の案内が流れてくるではありませんか。難解なバイエルン王国史の説明にもかかわらず、娘も数日ぶりに家族以外の口から流れ出す日本語に真面目な顔で聞き入っていました(笑)。

 

何だかんだでミュンヘン市内に戻ったのは夜8時過ぎになってしまったのですが、Mさん、Vさんはこの日もまた夕食に付き合ってくださいました…。なんと義理堅い方たちでしょう。今回の旅で一番実感したのは、ドイツの人たちって、ほんとうに親切な人が多いな、ということでした。ミュンヘン最後の夜を満喫し、宿に帰ってシャワーを浴びてバタンキュー、のはずが、この日も娘の時差ボケモードが真夜中に発動(笑)。こうして、中身の濃いミュンヘンでの3日間はあっという間に過ぎて行ったのでした。

(続く)