九州半導体産業展に行ってきました!

先日、福岡で開催された「九州半導体産業展」に参加してきました。

弊社はこれまで半導体分野の翻訳にも携わってきましたが、日々進化している半導体業界について、改めて現場で最新の情報を得たいと思い、今回は展示会をじっくり見て回ることにしました。

せっかくの機会なので、今回は出張の様子も含めてレポートしたいと思います。

いざ福岡へ!

当日は大阪・伊丹空港から福岡空港へ。

飛行機は10分ほど遅れましたが、無事に福岡へ到着しました。

会場には開場から30分ほど遅れて到着。

福岡は思っていた以上に暑く、10月とはいえジャケットは必要ありませんでした。

そして会場に入って、まず驚いたのがその広さ。

今回は約450社が2館にわたって出展しており、「半導体」という一つの産業にこれだけ多くの企業が関わっているのかと、改めてその裾野の広さを感じました。

「半導体」と一口に言っても、とにかく裾野が広い

まずは後工程・その他の企業が集まるエリアから見て回りました。

半導体というと、どうしても「半導体チップを作っている会社」をイメージしがちですが、実際の展示会では、

  • 半導体製造装置
  • 材料・化学メーカー
  • ウエハーや部品の保持・搬送関連
  • 容器・梱包材
  • 精密加工部品
  • 検査・測定装置
  • クリーンルーム関連
  • 設計・ソフトウェア

など、本当にさまざまな企業が関わっていることが分かります。

いろいろな企業の方にお話を伺っていると、意外だったのが、中小企業では海外展開をまだ積極的に行っていない会社もあるということ。

国内の半導体関連企業との取引だけでも十分に事業が成り立っている企業もあるそうです。

一方で、製品や技術を見ると、「海外にも展開すれば、さらにビジネスチャンスが広がりそうだな」と感じさせる企業も多く、半導体産業のグローバル化の可能性を改めて実感しました。

福岡といえば、やっぱり豚骨ラーメン

せっかく福岡まで来たので、お昼は会場のキッチンカーで豚骨ラーメンをいただきました。

豚骨ラーメンというと、独特の臭みが苦手な方もいると思いますが、今回いただいたものは臭みもなく、豚骨ならではの甘みもしっかりあって、とても美味しかったです。

そして、来場者に無料で配られていた「いきなり団子」もいただきました。

これも美味しかったのですが、キッチンカーの店員さんに聞いたところ、地域によっては「いきなり饅頭」という名前のほうが一般的なのだとか。

「福岡や佐賀では有名だけど、九州を出て山口県に入った途端、知っている人がほとんどいなくなる」

とのこと。

こういう、地元では当たり前だけど他の地域ではあまり知られていない食べ物に出会えるのも、出張のちょっとした楽しみです。

午後は前工程のエリアへ

午後からは、半導体の前工程に関わる企業を中心に見て回りました。

ここでも興味深いお話をたくさん聞くことができました。

あるネジメーカーさんでは、もともとは特定のお客様から寄せられたニッチなニーズに合わせて製品を開発したところ、実は同じようなニーズを持つ他社も多いことが分かり、そこから他のお客様にも横展開していったそうです。

「一社のために作った特殊な製品が、実は業界全体の課題を解決できる製品だった」

というのは、製造業ならではの面白いビジネスの作り方だと感じました。

また、企業だけでなく、佐世保高専など教育機関の出展もありました。

学生のうちから半導体の設計や製造装置に触れる機会を作り、将来の人材を育成しているとのこと。

半導体産業の集積が進む九州では、こうした「産業」と「教育」をつなぐ取り組みも重要になっていきそうです。

「半導体設計パビリオン」も

今回、新たに「半導体設計パビリオン」というエリアも設けられていました。

規模としてはまだ小さめでしたが、個人的にはかなり興味深いエリアでした。

日本の半導体産業は、製造装置や材料などの分野では世界的にも強い企業が多い一方、半導体そのものの設計や、いわゆるファブレス企業などの分野では、今後さらに成長が期待される余地があります。

その意味でも、設計分野の企業や人材が集まる場が今後さらに盛り上がっていけば面白いなと思います。

最後はセミナーへ

展示会の最後には、デロイトトーマツさんとAWSさんによる「グローバル半導体トレンドから得られる学び」というセミナーにも参加しました。

特に印象に残ったのは、半導体設計における仮想化プラットフォームやAIの活用についてです。

従来のように大規模な設備投資を前提とするのではなく、クラウドなどを活用することで、比較的小さく始めて、試行錯誤のサイクルを速く回しながら設計につなげていく。

こうした環境が整っていけば、日本でも新しい半導体設計企業が生まれる可能性があるのではないか、と感じました。

半導体翻訳についても、改めて考える機会に

今回の展示会では、翻訳そのものを前面に出した展示はほとんどありませんでしたが、普段の翻訳業務だけではなかなか見えない、「実際に半導体業界でどんな企業が、どんな製品や技術を扱っているのか」を直接知ることができました。

装置メーカー、材料メーカー、部品メーカー、検査機器メーカー、設計会社……。

それぞれの企業の方から直接お話を伺うことで、半導体業界に対する理解もかなりアップデートできたと思います。

そして、そこで得た知識を、今後の半導体翻訳やお客様へのご提案にもつなげていけそうです。

半導体分野は、技術も市場も日進月歩。

今回一度参加しただけで終わらせず、今後もこうした展示会には定期的に足を運んで、業界の変化を実際に見ていきたいと思います。

最後は福岡グルメで締め!

帰りは福岡空港で、もつ鍋と福岡名物の欲張りセットをいただきました。

一日歩き回った後だったので、これは最高でした。

朝5時に家を出て、帰宅したのは22時。なかなかの弾丸出張でした。

今回は日帰りでしたが、次回はもう少し時間に余裕を持って、福岡の街や九州の半導体関連企業ももう少しじっくり見て回りたいところです。

仕事として参加した展示会ではありますが、実際に現地に行って、企業の方から直接お話を聞くことで得られるものはやはり大きいですね。

今回お話を聞かせていただいた皆さま、ありがとうございました!

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